デジタル教科書の動向

朝日新聞の記事で、「デジタル教科書、新年度から全小中学校に配布 まずは「外国語」から」というものがありました。

それによると、新年度は外国語と希望する学校はもう1教科配布するそうです。
確かに、外国語は意味があると思います。なぜなら、デジタル教科書のメリットである、デジタルコンテンツを有効活用できる教科であるからです。特に、音声が入り自分のペースで聞けることは、外国語の学習で確実に効果が出てくると思います。これは、先生たち(特に小学校)にもありがたいことだと思います。
追加のもう1教科は、何が多くなるのか。国語、算数・数学あたりかなと個人的には思います。実際、私も使ってみての実感では、国語がかなりの効果を発揮します。本文を抜き出し、自分の考えをまとめるテーブルとして使えるデジタル教科書は、文章を読み解いていくうえで便利です。

このような便利なデジタル教科書も、文部科学省の実証事業ではクラウドベースでの運用となっています。実はここが問題なのです。確かに、毎年の更新、掲載内容の不具合の修正等はクラウドベースの方が容易です。ただ、学校のネットワーク環境(特に学校から外部への回線)がボトルネックになり、通信が思うように行かないことが、起こってしまっています。これに関しては、クラウドベースにするにしても、ブラウザでの表示ではなく、専用のクライアントソフトを用意して、そこにデータをキャッシュできるようにすることで、かなり解決できると思います。このような仕組みをしっかり作ってから行わないと、結局「使おうとしたけど上手く動かなかった→授業が進まない→使わなくなる」という悪循環になります。なんとしてもこれは避けないといけないですね。

ちなみに、私はデジタル教科書はクラウドベースではなく、あえてローカル環境にインストールすることをオススメしています。それは、上記の様にネットワークの環境に依存しないからです。もちろん、年度の切り替えのタイミングで教科書データのアップデート等が必要になり、管理コストが増えるかもしれません。そこは我々のような企業にお任せ下さい。それぞれの規模・内容に合わせたご提案をさせて頂きます。